ユーロ圏や中国の製造業PMIの楽観ムードを打ち消したISM製造業景気指数・・
- 2019 12/03 (Tue)
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本日のNY白金は、0.7ドル安の899.7ドルで終わっている。夜間取引から比べ寄り付き換算で6円安(12月限)と予想する。
中国政府は、トランプ政権が承認した「香港人権法案」の報復で、米国艦艇や航空機の香港での整備の禁止や米国に本部を置く複数の非政府組織(NGO)に制裁を科すと発表し、米中通商協議の進展に悪影響を見せる可能性が高いくなっている。
その状況下でロス商務長官は「15日までに中国との交渉で合意に至らなければ、対中関税は予定通り引き上げられる」と言及して、コンウェイ米大統領顧問は「年内に合意するかは中国次第」、「例えば12月15日は重要な日であり、中国はそれをよく認識している」と述べている。
またトランプ大統領は、ブラジルとアルゼンチンに対して鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを発表している。
また米国経済指標ではISM製造業景気指数が事前予想の49.2を下回る48.1となり4ヵ月連続で縮小している結果となり、ユーロ圏や中国の結果で楽観ムードが一転している。
そのためNY市場は、ダウ平均が製造業の結果で268ドル安の大幅下落を見せて終わっている。債券市場は、米国経済指標の低下で長期債も売られ10年物国債金利は上昇し、1.83%で推移している。為替市場は、ドルが主要通貨に対して売られる動きを見せている。
貴金属は、金利上昇で金価格は軟調な値動きを見せている。白金価格も一時906.3ドルまで高値を模索したが、徐々に売られだし900ドルを下回って終わっている。
日足で見たNY白金は、4日間で891ドルで下げ渋りを続けており、依然と方向性を示す値動きを示していない。
テクニカルは相対力指数が48.03%で維持しながら、ペナントレンジの動きを見せている。ストキャスティクスは%Dが切り上げながら、slow%Dは下げており、クロスが発生する直前と思える。RCIは短期が-46%で切り上げながら、中期は+59%で上昇し、長期は-40%で切り上げている。移動平均線は10日移動平均線が904.5ドルで切り上げながら、40日移動平均線は906.1ドルで下げ渋りながら、200日移動平均線は871.7ドルで切り上げ続けている。
本日の東京市場は、夜間取引で3180円まで高値を試した後は、3154円、3176円と乱高下を見せながら静観する値動きで夜間取引を終えており、レンジ取引からの離脱は確認されていない。そのため一時的な「だまし」の値動きに注意しながら買い場を探す事が重要と判断する。
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