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雇用統計は事前予想を下回り、ドラギECB総裁はテーパリング完全否定、カタール王族がドイツ銀行株買い増し報道など、今週の下げ要因完全否定・・

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週末のNY白金は、3.7ドル安の962.6ドルで終わっている。夜間取引から比べ寄り付き換算で12円安(10月限)と予想する。
注目された雇用統計は、非農業部門就業者数は事前予想の17.2万人増を下回る15.6万人増となり、失業率も事前予想の4.9%を上回る5.0%となっている。また8月の非農業部門就業者数の15万人増が16.7万人増へ上方修正されている。
ただフィッシャーFRB副議長は講演の中で「自然失業率に近づいている」と発言し、今年のFOMCメンバーでありタカ派のジョージ・カンザスシティ-連銀総裁も「本日の米雇用統計は励まされる」と言及するなど年内利上げ観測の確率は前日の62%から63%へ上昇するなど、雇用者数は低下したが市場は利上げに対する見方に変化は見受けられない。

そのため一時的に為替市場はドルが軟調な動きを見せるが、相対的にドル高の動きが継続する観測が強い。特に債券市場では、長期債の10年物国債金利は横ばいの1.74%で推移しており、GSが予想する2%へ上昇する動きが継続した状況である。
貴金属は、雇用統計の非農業部門就業者数が低下したが、市場に見方に変化は見受けられず、金価格は発表後に一時1243ドルまで下値を試している。
白金価格も金価格に連動した値動きを示し、今年6月の英国の国民投票時に付けた安値に並ぶ952ドルまで下値を試している。
ただ950ドルは非常に抵抗を示す水準であり、また南アフリカのプラチナ鉱山ではAMCUやNUMが調停・仲裁委員会で協議中でもあり、賃金コストから考えても950ドルを下回る事は難しく思える。
(AMCUが要求する賃金12500ランドはドル換算で900ドルであり、賃金以外のコストを考慮すると鉱山コストは単純計算で950ドルを上回る)

テクニカルで見た本日のNY白金は、相対力指数が20.35%で下げ止まりを示しながら、ストキャスティクスでは%Dが下げ止まりながら、シグナルのslow%Dの下落に向けて乖離が縮小する動きを見せている。そのため目先に売り込み過ぎに伴う反動が期待される。RCIは短期が-86%で横ばいし、中期は-66%で下がりながら、長期は-80%で横ばいした状況であり、短期が長期を上回る動きが起これば買いのサインと判断する。移動平均線は10日移動平均線が1005.5ドルで下がりながら、40日移動平均線も1056ドルで下げている。ただ200日移動平均線は1005.5ドルで上昇を続けており、10日移動平均線と200日移動平均線が重なっている事から、下げ過ぎた反動が予想される。

本日の東京市場は、来週月曜日が体育に日で休日となり、NY市場が再度取引を行ってくる。ただ週末のワシントンで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議でドラギECB総裁は、今週の下げ要因でもあったECBのテーパリングを完全否定し、ECBはユーロ圏の景気回復までQEを継続する発言を改めて述べており、ドイツ銀行のリスクもカタールの王族がドイツ銀行の株を25%まで買い増しする報道がなされており、今週下落した要因全てが否定された状況である。
そのため週明けのNY市場では、巻き戻しの動きが強まると1000ドルに向けた戻りを強めて来るだけに、短時間で3326円を超える値動きが起こる可能性を高めて来ると思える。

特に東京白金の週末は、6月の英国国民投票で付けた安値3158円に迫る3159円まで売られたが、下値を超える事は出来なかった。そのため買い戻しの動きを強めた戻りで3200円を回復して終わるなど、戻りを強めた値動きを見せており、週明けのNY市場の値動きが注目される。

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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