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NY時間の終わり以降からトルコ材料に巻き戻しの値動き・・

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本日のNY白金は、10.2ドル安の1094.4ドルで終わっている。夜間取引から比べ連休明けの寄り付き換算は48円高(8月限)と
予想する。
米国経済指標の発表では、小売売上高が事前予想の0.1%に対して0.6%、鉱工業生産も事前予想の0.3%に対して0.6%なり、ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は事前予想の93.3に対して89.5となる。そのため英国の国民津表の結果を受けても米国経済には限定的な反応を示している事から、年内利上げ観測が高まりを見せている。

ただNY時間終了後にトルコ軍が首都アンカラに戒厳令を引き、空港や放送局を占拠し強権政治を引くエルドアン大統領に対して反旗を翻したクーデーターの報道が入り、安全資産である円やドルが買われる動きを見せている。特に時間外取引で金価格が買われる動きを見せている。
そのため為替市場では一転してトルコ・リラが大きく売られる動きを示し、新興国通貨も連動して売られている。またNY時間帯は堅調だったNYダウ平均も時間外取引では86ドル安と下落する動きを見せており、週明けの情勢を見極めるまでは逃避的な動きが強まる状況でないか。

貴金属は、NYの取引時間帯は米国の経済指標の好転を理由に年内利上げ観測が高まり、軟調な動きを見せていたが、取引終了後に報道されたトルコのクーデーターを材料に買い戻しを見せている。そのためNY金は5ドル高、白金は5ドル安と時間外取引で買い戻しの動きを見せている。
南アフリカでは、今週から賃金交渉が開始されたが、12日インパラ・プラチナム、13日のロンミン社は来週に交渉開始が延期されている。また南アフリカ鉱物資源大臣は金曜日にプラチナ鉱山での賃金交渉でストライキが回避される様に努力する旨を述べている。しかし金曜日には国営電力会社エスコムとNUMの賃金交渉で合意に至る事が出来なかった事を受けて、NUMはエスコムと賃金紛争を宣言している。

週末のNY白金の日足では、1100ドルで6日間横ばいしを続けており、そのためテクニカルでは相対力指数にストキャスティクスが下がりながら、RCIでは短期が+49%で下がり、中期は+88%で横ばいし、長期は+85%で上昇を続けている。特に中期が長期を下回ると調整の確率が高まり、高値を塗り替える確率が低くなる。また移動平均線は10日移動平均線が1092.6ドルで上昇し、40日移動平均線は1016.1ドルで微妙に切り上げており、日足が10日移動平均線を終値ベースで下回った場合は、1020ドルに向けた調整が起こり易いと判断する。

東京市場は、夜間取引で3711円まで戻りを見せた後は、3700円を下回り一時3634円まで下値を試している。ただ終盤はトルコのクーデーターを材料としたドル建て価格の巻き戻しから3658円まで戻りを示している。
しかし月曜日が海の日である東京市場は休場となる事から、月曜日のアジア、欧州、米国市場でトルコ材料で買い戻しを強めて来るのか見極めが必要と判断する。
ただトルコのクーデーターでEU加盟に向けた動きは後退し、トルコ・リラの下落が続くようであれば、新興国通貨の下落にランド安が再び動き出す可能性が高まり、間接的に南アフリカのプラチナ生産が高まる構図が描ける事から、ドル建て価格は軟調な動きが予想される。
また為替市場ではリスク逃避の円高の動きが強まるなど、高値追いは収まりを見せて来ると予想される。

特に今回の上昇は、為替市場の円安要因だけであり、需給要因やストライキなどが起こった状況でもなく、グリーン・スパン元FRB議長が講演で「根拠なき熱狂」と株式市場の過熱感を述べたのと同じであり、白金価格の急速な戻りも「根拠なき熱狂」に近い値動きに思える。

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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