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インディペンデント紙の世論調査を機にブレグジット・リスクを織り込む値動き・・

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週末のNY白金は、9.6ドル安の994.2ドルで終わっている。夜間取引から比べ寄り付き換算は2円高(6月限)と予想される。
14、15日にFOMCを控える中、イエレンFRB議長の講演内容に雇用統計の結果を受けて、利上げ観測が完全に後退した状況下で、市場の関心は23日開催される英国のEU離脱の是非を問う国民投票へと移っている。
特に週末(日本時間11日0:00)に発表されたインディペンデント紙による2000人を対象とした世論調査で離脱賛成が55%、離脱反対が45%と10%離脱が上回った事から市場はブレグジット・リスクの高まりを受けてリスク逃避の動きが強まっている。

また株式市場では、不透明な世界情勢を嫌気し利食いに押される動きを見せたNYダウ平均は119ドル安となり、また債券市場では英国の国民投票の世論調査の結果を受けて、ドイツ国債金利が史上最低となる0.02%まで低下している。そのため世界的な流動性資金がリスク逃避で米国債に集まる動きを見せ、10年物国債金利は低下し1.64%となっている。
為替市場では、英国の離脱懸念の高まりを受けて、欧州市場の信用リスクが高まりを示しており、ユーロが対ドルで売られる動きを見せている。そのため対ドルで資源国や新興国通貨が売られる動きを見せている。

貴金属は真逆な動きを示している。金価格や銀価格はリスク逃避で買われる動きを見せているが、工業品であるプラチナやパラジウムは売られる動きを示している。
特に白金価格は、2012年や2015年同様にソブリン債リスク、ギリシャのデフォルトリスクの高まりを受けてユーロが売られた時間帯は、ファンドが自動車触媒需要の40%を消費する欧州経済の異変を絡めプラチナ価格にも売り込む動きを見せて来る。
そのため23日の英国国民投票の結果まではリスクを織り込む動きが強まる状況である。

ただ南アフリカでは、7月からプラチナ鉱山で3年ぶりの賃金交渉が開始されるが、ノーザムプラチナのリンポポ州に存在するZondereinde鉱山に近い場所で、NUMとAMCUの鉱山労働者同士の抗争から2名の死亡者を出し、鉱山の安全保障を理由にNUMとAMCUの鉱山労働者は職場放棄を続けている。ただ週末の時点では操業再開に至っておらず、今週火曜日に再度鉱物・資源大臣が訪問する予定であり、その時間帯までは再開の目処が経っていない。

テクニカルで見たNY白金は、ストキャスティクスの相対力指数が下がりだし、RCIでも短期が+75%で上昇が止まり、中期は-47%で切り上げながら、長期は-77%で緩やかに切り上げており、短期的な調整安に動きが予想される。特に移動平均線で10日移動平均線が988.2ドルで下げ止まり、40日移動平均線は1023.9ドルで上昇が止まっている。そのため日足が10日移動平均線が位置する988.2ドルを下回ってくると一時的に下値956.2ドルを試してくる可能性が高まりを見せて来る。

本日の東京市場は、英国の国民投票に関する世論調査の結果を受けて為替市場では円高の勢いが強まる可能性が高く、週末の安値である3391円を試す可能性が高いと思える。
特に10日移動平均線が3429円で依然と下向きで推移しており、この流れに沿って日足の戻りが抑えられた動きを見せており、戻り高値を更新するまでは下値模索に備える必要が出てきている雰囲気である。

ただ2012年、2015年の欧州リスクの折は大きく売り込まれたが、最終的には戻ってきており、英国の国民投票でEU離脱が否決されれば、3504円までの巻き戻しは短時間で行われる可能性が高い。そのため売り込む場合は必ず基調転換するタイミングで売りヘッジは決済する事が必要と思える。
個人的には7月前の最後の安値となる値動きであり、売りポジションは残したくない心境である。


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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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