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目先の達成感から1050ドルを試す値動きにNY白金は注意・・

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本日のNY白金は、16ドル安の1055.6ドルで終わっている。2日の夜間取引から比べ6日の寄り付き換算では57円安(6月限)と予想する。
発表された米国経済指標でISM非製造業景況感指数は事前予想の54.8を上回る55.7となり、貿易収支でも事前予想の-412億ドルが-404億ドルと縮小している。ただ週末に雇用統計を控える中、ADP雇用統計が事前予想の19万5000人増から15万6000人増と減少しており、雇用統計の事前予想である20万人増を下回る13万人増を下回る様であれば、利上げ観測は後退しドル安の動きが強まる状況である。
またロックハート・アトランタ連銀総裁は、次回FOMC(6月14日・15日)はEU離脱の是非を問う英国国民投票(23日)に関する見通しが大きく影響してくる可能性を指摘しており、6月のリスクに対する配慮からも利上げ観測は後退している。

特にNYダウ平均は連日下落を示し、世界的な景気減速が米国経済に与えるリスクが高まりを示しており、99ドル安の動きを見せている。債権市場は、市場のリスク高に利上げ観測が後退を示し、動き辛い状況から前日変わらず1.80%で推移している。為替市場は、前日の黒田日銀総裁と麻生財務相の「必要とならばあらゆる処置を考慮する」といった発言を機にドルは買い戻しの動きを見せて107円台に戻しているが、メルケル・ドイツ首相は「通貨競争は経済的利点をもたらさない。投資と構造改革が重要」と述べており、伊勢サミットを控えて日銀の為替介入は行うハードルが高くなっており、依然と週末の雇用統計の発表に掛っている。

貴金属は、金価格は1300ドルを付けて達成感の利食いに押されており、目先1250ドル近くまでの調整に備える動きに思える。また白金価格も1100ドルを超えられなかった背景から利食いが行われている動きとなり、3日間連続で高値を切り下げる値動きを見せている。
ただ金市場にはETFを通じて流動性資金が流れ込み、ニューヨーク商品取引所 (COMEX)の先物の未決済建玉 (オープン・インタレスト)は前 日に3.1%増の56万5774枚と、2011年1月以来の高水準となっている。

  
NY白金の日足では高値更新が出来なくなり、1050ドルを維持しているが切り返しの動きに見えない。オシレーターでもストキャスティクスでは%Dが下がりながらslow%Dを下回りながら下げており、相対力指数でも相対力指数の上昇ラインを相対力指数が下回っている。この事から目先のオシレーターは弱気に傾きつつある。またRCIでは短期が+85%で上昇し、中期も+86%で横ばいし、長期も+93%で切り上げている。そのため依然と戻る力が備わった状況であり、戻り売り的な値動きに注意と思える。
移動平均線では10日移動平均線が1045ドルで上昇し、40日移動平均線は992.2ドルで上昇が止まりだしており、日足が10日移動平均線を下回ると40日移動平均線までの調整は起こる可能性はある。
ただ200日移動平均線が下げ止まる動きを示しており、1000ドルを下回る場面では長期の買い場と考えた対応が必要に思える。

本日は連休最後の日であり、NY市場が3連休中の値動きを戻してくるのか、またさらに下値を試してくるかで大きく変化してくる。特にテクニカルで見た状況では、NY白金が戻り高値を更新する確率は目先少なく、戻り売り的な値動きに傾きやすい。
また東京白金は、連休明けは3700円を付けた後に3670円の寄り付きの水準を下回って来ると週足は陰線となる事から、目先は3600円に向けた調整場面と判断するのが無難と思える。

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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