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目先3677円で戻りを確かめた値動きであるが、ECB理事会までは注意は必要・・

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11:30の東京白金は、42円高の3628円で推移している。
夜間取引で全人代やECB理事会に対する景気刺激策に期待感が膨らみ、原油価格の戻りを見せた値動きから、資源国通貨が対ドルで買われる動きを見せ豪ドルやカナダドルに南アフリカ・ランドなど買い戻しの動きを見せ、資源国通貨の巻き戻しが強まっている。中国全人代ではインフラ支出で自動車の汚染防止装置に使用される白金属の需要が増加するとの観測が膨らみ、プラチナやパラジウム価格を押し上げる動きに繋がっている。そのため白金価格はNY市場で昨年10月以来の1000ドルを回復している。

また15、16日のFOMCを前にして最後の要人発言となるフィッシャーFRB副議長の講演では低失業とインフレとの関連性がなくなったとの見方に異議を唱え、関連性は再び示されつつある可能性を指摘し「関連性はこれまでも極めて強かったわけではないが、あることは確かだ。現在恐らく、金融当局が望んでいるインフレ率上昇の最初の動きが見られつつあると思われる」 と述べている。

NY市場では、株価は中国全人代やECB理事会に対する期待感が高まる中、G20から世界の中央銀行が世界経済に対する懸念を共有し、対策を講じている事で市場は期待と安心感から巻き戻しの動きを強めている。株価はNYダウ平均が67ドル高と買われ、債権市場ではリスク低下に伴い逃避先の長期債が売られ、10年物国債利回りは上昇して1.90%で推移している。
為替市場では、原油価格の下げ止まりや巻き戻しでリスクが低下した動きに、資源国通貨が対ドルで買われている。ただ円相場は買われる動きで推移している。
貴金属は、リスク低下に伴い金、銀価格は売られる軟調な動きを見せているが、白金価格はリスクの巻き戻しや前日に2月の西欧新車販売台数の増加に本日は中国のインフラ支出で自動車の汚染防止装置に使用される白金属の需要が増加を受けて、リスクが低下し需要好感の材料からプラチナ・パラジウムが買い戻しを見せている。

そのため本日の東京白金は、夜間取引でNY時間外取引で1000ドルを超えた事を受けて、前日の3600円を上回ると一時3677円まで買われる値動きを見せている。ただ2日間で200円近い反発を見せており、目先の利食いの動きも強めた状況でないか。特に3631円で本日寄り付くと一時為替の円高や利食いに押され3623円まで下値を試しているが、依然と3600円を維持した値動きを見せて、買い戻しから3646円まで戻りを見せている。ただ夜間取引の高値3677円を超えていない事や1000ドルを超えた達成感の値動きに注意した状況であり、再度3625円まで売られて推移している。


テクニカルで見た現在の東京白金は、ストキャスティクスに相対力指数は買いのままであるが、非常に高い水準まで届いており、目先の利食いの動きに注意が必要に思える。RCIでは短期が+89%で上昇し、中期も+19%で上昇し、長期は+29%で上昇が止まる動きを見せており、中期が長期を超えるまでは下押しの転換するチャンスはない。
また移動平均線は10日移動平均線が3436円で切り上げながら、40日移動平均線は3340円で維持した状態であり、乖離幅の拡大が買われ過ぎた値動きを示している。そのため10日移動平均線との乖離幅の縮小が必要と判断する。

個人的には、G20から切り返した値動きが雇用統計を受けて利上げ観測が後退し、全人代に入ると6.5%~7.0%の成長目標を示し、市場のリスクが後退した場面で、西欧の需要、中国の需要が伸びる観測など需給要因が重なるなど、金融リスクから需給相場に転換した値動きを見せている。
ただ市場は急速な戻りと見た利食いを行い、買いポジションが減少する動きを見せている。そのため大きく調整を見せる値動きは難しくなり、3430円までの調整があれば買いの動きが強まる状況でないか。
また目先ECB理事会での要因である事を意識すると、10日の夜間取引から3430円に向けた調整が起こり易いと判断する。

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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