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中央銀行要因が一巡し、再度中国、原油市場に焦点が当てられた値動き・・

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11:30の東京白金は、41円安の3355円で推移している。前日の中国製造業PMIが依然と低迷し、一時的に落ち着きを見せた中国景気減速に対する懸念が再び意識した動きを見せている。また原油価格は、ゴールドマン・サックスがOPECにおける減産合意に否定的なレポートを示し、再度原油価格が下落している。
特に年始から中国要因と原油価格の下落が金融市場におけるリスクとなり、株式や為替市場においてリスク逃避の値動きを強めていた。ただECB理事会や人民元の基準値切り上げ、流動性資金の拡大に日銀のマイナス金利と世界の中央銀行が緩和策を示した事から戻りを見せたが、日銀で緩和策に対する要因が一巡し、経済指標における景気要因へと移行した状況でないか。

そのためNY市場では、再び中国の経済指標と原油価格を要因とした値動きが見られている。またフィッシャーFRB副議長は講演で「最近の金融市場の混乱や中国をめぐる不透明感が米国経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局者は次の行動を決められない」と述べるなど、再び新興国市場の景気に配慮する発言を示しており、週末の雇用統計や米国時間10日行なわれるイエレンFRB議長の議会証言まで経済指標の発表で一喜一憂する値動きになると思える。

本日のNY市場では、中国経済指標の低迷を受けて軟調な動きで始まっていたが、フィッシャーFRB副議長の発言からハト派的なニアンスを受けて買い戻しされて終わっている。またドラギECB総裁も欧州議会の議会証言で再度3月のECB理事会で緩和策の見直しを行うと発言しており、株価を要人発言が支えた雰囲気である。また為替市場でも一時リスク逃避からドルは対円で120円近くまで売られたが、日銀のマイナス金利の影響から120円を超える円買いは警戒した動きを見せている。債権市場では、一時的なリスク緩和の動きが債権を売り動きに繋がり、長期債の10年物国債金利は上昇したが、依然と2%を下回る1.95%で推移しており、金価格を押し上げる要因に繋がる動きを見せている。

貴金属は、ドル安の動きに金利低下や中国経済のリスクなどリスク逃避の動きが高まり、金価格は買われる動きを続けている。白金価格は、再び年始から下落要因であった中国や原油価格にスポットが当たり、株価の軟調を受けて一時865.5ドルまで下値を試している。特に7日間連続陽線を付けて、高値追いが止まり890ドルの回復が出来なかった事は、根本的な要因が解消された訳でもなく、今直ぐの900ドル越えは難しく思える。
ただ南アフリカではプラチナ鉱山で過半数を超える組合員が占めるAMCUの事務所から機密書類を含む盗難が発生している。しかし今年は7月から賃金交渉が始まる年だけに単なる盗難には思えない。水面下では7月に向けて動き出している可能性が高い。

そのためNY市場の軟調な動きを受けて夜間取引で一時3418円まで前日の高値を更新する動きを見た東京白金は、高値からの売りに抑えられ3388円で寄り付くと戻りから3391円を付けたが、3400円に戻す勢いもなく、再度寄り付きの水準を下回ると徐々に下がりだし、日経平均や上海総合株価指数の堅調な戻りを見せても支える動きもなく、3351円まで売り込まれている。

           
特に12月限は新甫発会の3427円を超える事に時間を掛けており、更新に失敗すると目先の反発した値動きに対する調整が発生する可能性が高い。そのため現在のテクニカルで見た東京白金は、ストキャスティクスで%Dがシグナルであるslow%Dを下回り、RCIでも短期が+95%で下がりだし、中期は+55%で上昇し、長期も-34%で切り上げている。ただ短期と長期の乖離が存在する事から短期的な戻りが目先止まった状態と見られる。そのため40日移動平均線が3325円、10日移動平均線は3259円で維持されており、両移動平均線を下値目標に動き出す可能性が高い。

午後からは今晩のNY白金の下落を考慮した商いが強まり、日計り的な買い戻しが入っても3380円を超える力もなく、3325円へ向けた値動きが予想される。特にドル建て白金のスポット市場は861ドルまで売られており、下値の目標である850ドルに向けた値動きに注意が必要である。そのため換算で見た東京白金は3300円までの下値を考えた取り組みが必要に思える。



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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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