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ブレイクタイム・・EU首脳会議はユーロ2012と同じ結果・・

ユーロ2012では、準決勝で優勝候補のドイツがイタリアに1:2で負ける波乱が起きている。7月1日のファイナルはイタリア対スペインの戦いとなる。
注目のEU首脳会議では、イタリア、スペインの提案をメルケル・ドイツ首相が拒否する場面を見せたが、最終的に欧州安定メカニズム(ESM)を活用し、圏内の金融機関に直接資金支援が行える仕組みに加え、国債の買い取りも合意するなど即効性のある内容となった事から市場ではリスク許容度の高まりからリスク商品が買い戻しされている。特にユーロ2012ではないがイタリアやスペインといった南欧の債務危機の国々を支援する内容となり、ドイツの主張が避けられた状態となっている。特にメルケル・ドイツ首相は、会議後の記者会見をキャンセルして退席した状態であり、サッカーと同様のイタリア、スペインの勝利となっている。

またブラード・セントルイス連銀総裁は「欧州債務危機は金融政策で是正できる問題ではない」と述べ、「財政問題修復に金融政策活用の試みは著しいインフレリスクに繋がる」と述べている。そのため金価格の反応は大幅に反発し、株価は277.83ドル高と今年2番目の上昇幅を行っている。特にギリシャの総選挙後は、デフォルト・リスク、ユーロ圏離脱懸念、スペインの金融機関の資金枯渇懸念など欧州市場で信用リスクが高まりを見せたが、今回のESM活用や成長戦略に1200億ユーロの支援など即効性と中期戦略の内容となった事から目先のリスクが後退を示した状態ではないか。

ただ来週は、市場が金融緩和を期待するECB理事会が5日に開催され、ドラギECB総裁の記者会見に注目が注がれると予想される。また経済指標の発表も目白押しであり、手始めに1日に中国製造業PMI、2日は日銀短観、ユーロ圏製造業PMI、米ISM製造業景況感指数、3日は豪州金融政策決定会合、4日はユーロ圏内非製造業PMI確報値、5日はADP雇用統計にISM非製造業景況感指数、6日には雇用統計と重要な指標が発表されることから、ECB理事会では金融緩和期待、雇用統計では雇用情勢が低下する様であれば追加金融緩和の期待感が膨らむ動きと思える。そのため今の状況は、5日のECB理事会までリスク許容度の高まりから巻き戻し的な動きを続けると予想される。

テクニカルでも重要視するストキャスティクスがクロスを示し買いのシグナルを見せており、相対力指数も下降ラインを上回り上昇し、RCIでも短期が上昇し、中期、長期が下げ止まりを見せ、短期が長期まで反発を見せると予想される。そのため金と白金は、5月のギリシャ総選挙から下落した水準である金で4250円、白金で4060円へ向けた戻りを強める状況と予想される。

今後どうなる!?貴金属の値段
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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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