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ブレィクタイム・・

5月6日のギリシャ総選挙から始まったユーロ圏離脱リスクの高まりは、スペイン国債の金利上昇を始め世界的な景気減速へと波紋を拡大させた。しかし米国で行なわれたG8では、フランス大統領やオバマ大統領の成長戦略提案から金融緩和の動きを強める展開となり、5月の雇用統計で雇用情勢が悪化した事を受け6月のFOMCでQE3の期待感を膨らませた。しかし期限切れを迎えた「ツイスト・オペ」の2012年末までの延長だけで終わり、バーナンキFRB議長の記者会見でも従来と同等な発言に失望的な反応を市場は示している。

しかし昨晩行われたイタリア、スペイン、ドイツ、フランスの4ヶ国首脳会談では、1300億ユーロに及ぶユーロ圏成長計画の策定に向け協力することで合意し、またECBは融資担保の格付けの下限を引き下げ、一部の資産担保証券の適格要件を変更し市中銀行向けのオペでの担保の条件を一部緩和することを明らかにしている。そのため欧州に蔓延している資金枯渇に喘ぐ銀行救済への動きを見せている。

そのため28日、29日に行なわれるEU首脳会議では、G20で声明した「銀行同盟」や「ユーロ共同債」、EFSFを利用したスペインの金融機関に対する1000億ユーロに及ぶ支援策など協議され、ギリシャが30日の提出期限を迎える財政削減策の目標期限延長の譲歩が合意できるかに注目が注がれる。

ただメルケル首相は、銀行を直接支援することは違反でスペインは自国の銀行に責任があると述べているが、内容は当たり前の発言であり、ドイツ国民向けの発言と考えるのが妥当と考える。そのため30日以降には市場の動きはリスクが緩和され、リスク許容度の高まりの動きを見せるのではないか。

貴金属は、雇用統計の発表を機に金融緩和の高まりで買い戻しを強める動きを続けてきたが、FOMCやECB理事会での緩和策期待感が低下し、市場は失望的な調整場面を迎えている。しかし昨年末に見せたギリシャ・リスクや3月から続いていたギリシャのデフォルト・リスクなどに比べると今はリスクが緩和され、銀行救済策や成長戦略を打ち出すなど市場には緩和策に伴う流動性資金が流れ込む可能性を高めてくると考える。特にインフレを示す経済指標は低下しており、緩和の条件を満たしているだけに期待感が高まりを見せてくるのではないか。

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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