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トランプ大統領、議会に中国に対する戦略的なアプローチについて書簡を送付報道でドル高・・

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                        20-5-22スポット白金

本日のNY白金は、68ドル安の866.5ドルで終わっている。夜間取引から比べ寄り付き換算で21円安(6月限)と予想する。
中国は全人代を控え2025年までの6年間で推定1兆4000億ドル(150兆円)のインフラ戦略を実施していく計画である。
ただサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙など香港メディアは、全人代で香港での分裂や反乱、外国からの干渉、テロ活動を抑止する措置を近く法制化するため中国当局者が準備を進めていると報じられ、トランプ大統領は中国が取る可能性のある措置について、「誰もまだ分かっておらず、私はどんな内容か把握していない」と発言。「実行されれば、われわれは非常に強く対処するだろう」と言及するなど、大統領選を控え対中国強硬姿勢を強める姿勢である。

また発表された週間新規失業保険申請件数が243.8万件となりロックダウン以降の3月中旬から約3860万件となりグレートリセッション期全体を通じた件数とほぼ同水準に膨らんだことを示している。
その状況下でクラリダ副議長は全米企業エコノミスト協会ニューヨーク支部のオンライン会合で講演し「新型コロナウイルスを巡る今後の状況や、それに伴う景気低迷の深刻さや期間により、金融と財政両方の政策による追加支援が必要となる可能性がある」と述べている。

そのためNY市場は、全人代を控える中で米中の緊張悪化を受けてダウ平均は101ドル安で終わっている。債券市場は、長期債が買われ10年物国債金利は低下し0.68%で推移している。為替市場は、主要10通貨に対してドルが買われる動きを見せている。南アフリカは政策金利を0.5%引き下げを実施したが、ランドは対ドルで買われる動きを見せている。

貴金属は、新型コロナ・ウイルスの影響を受けた景気状況が和らぐムードを見せており、利益確定の動きを見せ一時36ドル安を超える1715.3ドルまで下値を模索している。NY白金は、現物と先物の乖離幅が拡大し修正安の動きを見せ、一時80ドルを超える下落を見せている。

マイニングサイトでは米国や日本でプラチナコインが販売を増加させる中で、中国のジュエリー販売会社は大きく反落した価格を利用して在庫の積み増しを行っている。過去にも中国は2008年リーマンショック、2014年のマリカナの悲劇前に購入量を増加させている実績が残っている。

日足で見たNY白金は、一夜にして2日間の上昇幅を打ち消す陰線を付けている。テクニカルは相対力指数が60.03%で下がり、ストキャスティクスは%Dが下がり、slow%Dは上昇が止まっている。RCIは短期が+75%で上昇し、中期は+47%で上昇し、長期も+48%で上昇している。移動平均線は10日移動平均線が827ドルで切り上げながら、40日移動平均線も780.6ドルで切り上げながら、200日移動平均線は886.5ドルで維持している。

本日の東京市場は、欧州時間帯は2880円前後で推移しながら、NY時間帯に入ると一時2901円まで戻りを見せた後は、トランプ大統領が議会に、中国に対する戦略的なアプローチについて書簡を送付した報道からリスク逃避のドル買いの動きを強めた事で一時NY白金の下落と合わせて2800円を下回ると2790円まで下値を試している。その後は戻りも限定的となり、2800円を回復している。

前日までの現物と先物の価格差が44ドルまで縮小しており、高過ぎた乖離が縮小を示しており、反動安の動きに注意したい。
ただ歴史的に見ても新型コロナ・ウイルスの感染拡大を受けて大きく割安な白金価格を示しており、そのため安全資産としてプラチナコインが投資需要で増加を示し、中国のバーゲンハンターを押し上げ、鉱山の採掘低下は供給低下に結び付いている。
また触媒需要でも、感染リスクを嫌いライフスタイルの変化から公共交通機関の利用率が低下しており、自家用通勤の高まりを受けた自動車販売実績が増加傾向を示すなど、今後白金価格を占う上で感染拡大以前と後では180°見方が変化している事を頭に入れて対応するのが良いと思える。

毎週水曜日の日経CNBCの「ラップトゥデイ」が4月から「昼エクスプレス」に変更となり、放送開始は13:40から6分間の商品市況解説を行っています。

WPICの2020年第1四半期需給見通し(2020年5月18日)

JM社「PGM Market Report」(2020年5月)

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田栗 満

Author:田栗 満
以前の明治インフォメーション24の「プラティニの相場観」を5年間担当し、白金の相場観や勉強会の講師など行い、テクニカルや日柄計算にて独自の相場観を展開し、1998年からのパラジウムの大相場を予想し多くの隠れたファンが存在する。セミナー講師や業界新聞へ数多くコメントを配信している。現在、岡地㈱でコミッションを行っている。

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